経 営 情 報 分 析

第9回:データの予測(3)
重回帰分析

Update:2000/06/14
経営学科 河路武志

今日の目標

 前回の課題の解説

 複数の説明変数による重回帰分析を理解し、分析ツールによる方法を実習する。

 複数の説明変数から一つの被説明変数を予測する回帰分析を重回帰分析と呼ぶ。一つの説明変数による単回帰分析と、考え方や分析手順は同じである。


前回の課題

靴工場の生産量と製造費用の分析

Q1.この回帰式を数式で表しなさい。変数の定義を明記のこと

Q2.生産量1単位あたりの製造費用の増加分を特に「限界費用」という。この靴工場でのダースあたりの限界費用はいくらか。

Q3.生産量が0の時、製造費用はいくらと推定されるか。また、なぜそう言えるのか、簡単に説明しなさい。

《参考:原価計算の費用構造論》

Q4.この回帰分析は、洋菓子チェーン店の分析と比べて、予測のあてはまりが良いと言えるか。理由も一緒に簡単に説明しなさい。

 「予測誤差・標準誤差が小さい」という答えは、惜しい。被説明変数のチラバリに対する予測誤差のチラバリを示すのが、決定係数である。

決定係数

回帰式の当てはまり度合いを測定する
決定係数R2 = 1 − Σe2/Σ(Y−Ym)2
+-------------R2------------+
0 ←低い あてはまり 高い→ 1

基礎理論

重回帰分析

 (X,X,X,...)→Yという相関関係と因果関係が観察されるとき、複数の説明変数(X,X,X,...)からYの予測値(ワイハット)を求める分析を回帰分析という。

 回帰分析の仕組みや分析の手順、結果の解釈は、1変数による回帰分析の場合とほとんど変わらない。説明変数が一つのものを単回帰、複数のものを重回帰という。

組み入れ説明変数の選択

多重共線性

洋菓子チェーン店の予測改善

説明変数の追加

 

Excelによる分析結果の解釈


実 習

 先の洋菓子チェーン店について、「駅の乗降客数」(X1),「店の間口」(X2),「取扱品目数」(X3)の三つの説明変数から、「売上高」を予測したい。 bda09.xls をフロッピーディスクにコピーして、以下の重回帰分析を行うこと。

  1. →Yの回帰分析を行いなさい。
  2. (X,X)→Yの重回帰分析を行いなさい。
  3. (X,X,X)→Yの重回帰分析を行いなさい。

参 考

 授業時には説明しませんでしたが、質問が多かったグラフについて、追加説明します。興味のある人は参考にしてみて下さい。

 説明変数が複数ある重回帰分析では、単回帰のような散布図と回帰直線のXYグラフを作ることができません。説明変数がn個の場合、n+1次元グラフとなるからです。

 そこで、重回帰の場合、説明変数ごとのXYグラフを作成するか、被説明変数のY(実績値)とワイハット(予測値)のグラフを作成作成するなどの場合があります。

 下の例では、回帰式のあてはまりが良くなるに従って(ワイハット1→ワイハット2→ワイハット3)、サンプルが、Y=ワイハットの45度線に集まっている様子が観察できます。

 離れたセル範囲を同時に選択するには、[Ctrl]を押しながら順にセル範囲を選択していきます。

例:実績値と予測値とのグラフ
予測の改善

課 題 8

提出期限:6/28(水)

提出方法:電子メールに実習ファイルを添付

 添付ファイル名:bda09ユーザID.xls(例:「bda09ue985555.xls」)

メール本文:分析結果をもとに、以下の問いに答えなさい

宛先(To:) kawaji@mserv.cc.seikei.ac.jp
標題(Subject:) 課題8 ユーザID
本文:
Q1.
(乗降客数の係数)
 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○が予想される。

(間口の係数)
 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○が予想される。

(取扱品目の係数)
 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○が予想される。

Q2.
 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○

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添付ファイル名:bda09ユーザID.xls

 

応用課題8

 ワークシート bda09a.xls は、「ドリーム遊園地」の入場者数、気温と、アイスクリームの売上高のデータである。これをサンプルとして、アイスクリームの売上高の予測式を推定する重回帰分析を行いなさい。↑実習に従って分析を行い、以下の問いに答えること。

 


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